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第19回ショパン国際コンクール優勝、エリック・ルーのアルバムSACD化

  • 執筆者の写真: 池田卓夫 Takuo Ikeda
    池田卓夫 Takuo Ikeda
  • 6 時間前
  • 読了時間: 3分
同時にSACD/CDのハイブリッドディスクで再発売
同時にSACD/CDのハイブリッドディスクで再発売

ポーランドの首都ワルシャワで開かれていた第19回ショパン国際ピアノ・コンクール本選の結果が出た。


第1位:エリック・ルー Eric Lu (アメリカ)

第2位:ケヴィン・チェン Kevin Chen (カナダ)

第3位:ワン・ズートン Zitong Wang (中国) [ソナタ賞]

第4位:桑原志織 Shiori Kuwahara (日本)

第4位:リュウ・ティエンヤオ Tianyao Lyu (中国) [コンチェルト賞]

第5位:ヴィンセント・オン Vincent Ong (マレーシア)

第5位:ピォトル・アレクセヴィチ Piotr Alexewicz (ポーランド)

第6位:ウィリアム・ヤン William Yang (アメリカ)


エリック・ルーはすでにワーナーミュージックと契約、同社ホームページに掲載された経歴は次の通り:


2018年、20歳でリーズ国際ピアノコンクールに優勝。翌年、ワーナー・クラシックスと専属契約を結び、2021年にはエイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントを受賞。以来、世界の一流オーケストラとの共演や主要ホールでのリサイタルなど国際的な活動を続けている。2022/23年シーズンには、リッカルド・ムーティ指揮シカゴ響、マリン・オールソップ指揮ロンドン響、アール・リー指揮ボストン響各々の定期公演にデビュー。ケルンのフィルハーモニー、ハンブルクのエルプ・フィルハーモニー、ロンドンのクイーン・エリザベス・ホールなどではリサイタルを行う。また2019~22年のBBCニュー・ジェネレーション・アーティストとして、ヴァイオリンのユーハン・ダーレネ、バリトンのベンヤミン・アップルと共演した。近年では、上海響とBBCプロムスに出演したほか、リヤン・バンクロフト、ワシリー・ペトレンコ、エドワード・ガードナー、マーク・エルダー、トーマス・ダウスゴー、ルース・ラインハルトらの指揮のもと、ロサンゼルス・フィル、オスロ・フィル、シアトル響、ロイヤル・ストックホルム・フィル、フィンランド放送響、ハレ管、ロイヤル・リヴァプール・フィル、BBCフィル、ワルシャワ・フィルなどとオーケストラと共演。またリサイタルではアムステルダムのコンセルトヘボウ、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、ニューヨークの92ndストリートY、パリのルイ・ヴィトン財団、ソウル・アーツセンターなどで演奏した。ほかにもロンドンのウィグモアホール、ワルシャワ・フィルハーモニーホールでは定期的にリサイタルを開催している。


録音ではワーナー・クラシックスから2020年に『ショパン:24の前奏曲 ほか』をリリース、 BBC ミュージック・マガジンでレコード・オブ・ザ・イヤーの器楽部門に選ばれた。最新アルバムはシューベルトのソナタ集(2022年)。


1997年米国マサチューセッツ州生まれ。国際的に注目されたのは、2015年ショパン国際コンクール入賞時で、わずか17歳だった。2017年にはドイツ国際ピアノ・アワードを受賞した。カーティス音楽院ではロバート・マクドナルド、ジョナサン・ビスに師事。またダン・タイ・ソン、内田光子やイモージェン・クーバーの指導も受けている。


ワーナーミュージック・ジャパンは2000年以降の比較的新しい録音をSACDとCDのハイブリッド盤として継続的に再発売、今年9月にはエリック・ルーの2点を同時リリースした。


1)ショパン:24の前奏曲 作品28(全曲)

ブラームス:3つの間奏曲より第1番 変ホ長調 作品117-1

シューマン:主題と変奏 変ホ長調 WoO 24 《幽霊変奏曲》

2019年8月28-30日、ベルリン、テルデックス・スタジオで録音


2)シューベルト:ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D.959

アレグレット ハ短調 D.915

ピアノ・ソナタ 第14番 イ短調 作品143 D.784

2022年1月14-16日、ベルリン、テルデックス・スタジオで録音


2025年12月には12&13日NHKホールのファビオ・ルイージ指揮NHK交響楽団定期演奏会への出演と東京都内2か所でのリサイタルのために来日、2026年1月には入賞者ガラコンサートの日本全国ツアーも予定している。


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