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  • 執筆者の写真池田卓夫 Takuo Ikeda

メータさんのためなら、エンヤコーラ!


あれは1994年だった。当時の勤め先の新聞社が2年後に創刊120周年となる記念事業にフィレンツェのテアートロ・コンムナーレ(現在のフィレンツェ五月音楽祭劇場)オペラの日本初公演を提案して採用され、日本舞台芸術振興会(NBS)との提携を橋渡しした。準備のために何回もフィレンツェへ出張するたび、温かく迎えてくれたのが当時の首席指揮者ズービン・メータだった。後のドイツ・バイエルン州立歌劇場音楽総監督時代、あるいは東日本大震災当時のフィレンツェ日本公演の際もマエストロとは数奇なご縁で結ばれ、四半世紀近いお付き合いとなった。2016年に80歳を記念、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と来日した際のレセプションで「私が初めてフィレンツェでお会いしたとき、マエストロは58歳でした。今は私が58歳です」とお伝えしたら、「soon!(お前もすぐ80だよ、の意味)」と即答された。ここ数年は体調が優れず心配だったが、今回、何と後輩マリス・ヤンソンスの代役でバイエルン放送交響楽団アジアツアーの指揮者として久々に来日した。招聘元のジャパン・アーツにパブリシティの原稿を急きょ頼まれ、先ほど同社のサイトで公開された。

https://www.japanarts.co.jp/news/news.php?id=3611

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